第107回全国高校野球選手権千葉大会の組み合わせ抽選会が12日、千葉市内で行われた。3日に死去した長嶋茂雄さん(享年89)の母校・佐倉は7月12日に袖ケ浦市営で千葉工と初戦を争う。
勝負の夏を前に、佐藤は力を込めた。「長嶋さんのように明るく、最後まで粘り強く戦いたい。長嶋さんの思いも背負ってプレーしたい」。佐倉にとって、ミスターは特別な存在だ。「写真が学校に飾ってあって、功績を感じることができます」。練習用ユニホームには全員の背中に「3」の数字が入る。佐倉市内の長嶋茂雄記念岩名球場で行われた野球教室に子どもの頃に参加し、長嶋さんとふれ合った選手もいる。
同校の夏の最高成績は、ミスターが3年生だった1953年(当時は県4強で南関東大会に進み初戦敗退)と02年の4強。訃報(ふほう)に「長嶋さんはすごく野球を楽しんでプレーしていた。楽しむという野球の原点をもう一度再確認できた」と感謝した。「全員で声を出して相手をのみ込む感じで、チーム一丸となって戦いたい」。