◆米大リーグ パドレス2―5ドジャース(11日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、敵地のパドレス戦に「1番・DH」で出場。ダメ押し点の起点となる三塁打を放ち、8試合連続安打をマークした。

 2点リードの9回1死、左腕ペラルタのスライダーを捉えた打球が右中間を破る。勢いよく二塁を蹴って今季5本目の三塁打とし、5年連続の「20発&5三塁打」を達成した。

 三塁へ滑り込む際、バウンドした送球が左すね付近に当たり、ベースを踏んだ右足は三塁手のマチャドに踏まれる“ダブル不運”に見舞われたが、その後にスミスの適時打でダメ押しのホームに生還。試合後のロバーツ監督は「翔平は大丈夫だ」と無事を強調し、大谷も軽やかな足取りでクラブハウスを出て行った。

 この日に敗れれば首位から一気に3位に転落する可能性もあった中で逆転勝ちを収めて首位を守った。昨年は6月20日の時点で2位とシーズン最大の9差をつけて独走していたが、今季は混戦模様。前半戦のヤマ場とされた9日からの同地区対決10試合は、まずパ軍に2勝1敗とカード勝ち越しと好スタートを切ったが、13日(同14日)からは本拠地で地区2位のジャイアンツ3連戦、そして再びパ軍4連戦が待っている。

 大谷も安打は続く一方で、本塁打は2日のメッツ戦で放った23号を最後に今季最長となる9戦、42打席で不発。5月には月間15発を放ったが、21、23年に月間MVPに輝いた得意の6月はここまで11戦で44打数11安打1本塁打、打率2割5分と勢いに乗り切れていない。投手調整も進み、疲労もあるはずだが、そんな中でも爆発への糸口を探し続ける。(安藤 宏太)

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