◆日本生命セ・パ交流戦 2025 西武4―1阪神(12日・ベルーナドーム)

 背中に襲ってくる猛虎党の大声援も気にならなかった。初回2死。

阪神・森下に左越えソロを打たれても、西武・菅井信也投手は淡々としていた。「初回でボールもよかったので、特に焦ることなくいきました」

 2回以降はゆったりとしたフォームから鋭く左腕を振って140キロ台後半の速球、スライダー、チェンジアップといった変化球で阪神打線を2安打に抑えた。2023年10月のみやざきフェニックスリーグでは、日本シリーズを間近に控えレギュラーが顔をそろえた阪神打線と対し、6回1失点にまとめた。3月のオープン戦でも5回を投げて無安打、無失点。「そんなに意識しすぎないようにというのはありましたが、うまく打ち取れました」と表情を緩めた。

 6月にして早くも5勝。チームでは6勝の隅田に次ぎ、今井と並ぶ勝ち星だ。「どうしようか考えていません」。5個目のウィニングボールを手に、初々しく笑った。

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