◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク0―0巨人=延長12回=(12日・みずほペイペイドーム)
巨人はソフトバンクとの投手戦の末、今季2度目の引き分けに終わった。阿部監督は試合後、サイン見落としのあったリチャードの抹消と、育成野手の三塚琉生(みつか・るい)外野手(21)の支配下昇格即1軍を明言した。
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三塚の好きな言葉は「継続は力なり」。小学生の頃から、野球経験がほとんどなかった父・順平さんとのマンツーマン特訓で武器のフルスイングを身につけた。「小学生の時に親にその言葉を教えてもらってから、そう言われ続けてきた」。群馬・桐生第一では高校通算31発。スラッガーの下地を作り上げ、22年育成ドラフト6位で巨人へ入団。182センチ、93キロの雄大な体格で、大砲候補と期待された。
プロ入り後も継続を大切にした。試合前夜には寮の自室で対戦相手のデータを数十分かけてインプット。「明日はこういう感じで(打席に)入ろうとイメージしてから、リラックスするようにした」。寝る間際まで臨戦態勢を崩さず、入念な準備をして備えた。
若くして苦労人だ。1年目の23年6月の3軍戦で左膝後十字靱帯(じんたい)損傷、左膝内側半月板を損傷し、同7月に手術。