ブレーブスなどで213勝と154セーブを挙げ、先発と抑えで活躍した殿堂入り右腕のJ・スモルツ氏が、野球キャスターのB・バーランダー氏のポッドキャスト番組「フリッピンバッツ」に出演。10日(日本時間11日)に、ドジャースがパドレス戦で大敗濃厚となった6回から野手の“キケ”ことE・ヘルナンデスを敗戦処理に投入したことについて持論を語った。

 13日にユーチューブで公開された動画でバーランダー氏は「正直ちょっと腹立たしかったんですがパドレス―ドジャース戦で点差が開いてキケ・ヘルナンデスが6回にマウンドに上がりました。僕にはちょっと恥ずかしく見えました。スター選手を抱える球界屈指のチームが、ライバル相手の大事なシリーズで6回に野手を登板させて試合をあきらめるのは、どうなんだろうと」。これを受けてスモルツ氏は「これについては、昔から批判されても言い続けてるけど、正直言って、スポーツの中で一番恥ずかしい行為だと思ってる。投手の運用が重要だ、とか、ブルペン戦術だ、とか、みんな理由づけるが、結局今は、かつてないほど野手がマウンドに上がってる。それが現実だし、それが今の野球の象徴だと思う」とバッサリ。「たまに起きるくらいなら、ファンも面白がるだろうが、今みたいな頻度になったら、それはもう異常。野球として何か手を打つべきだ」と続けた。

 「逆に楽勝な試合で投手全員を打席立たせたらどうなる? みんな批判するだろう。でも、野手が投げるのは許されている」とスモルツ氏。「今は敗戦処理投手がいなくて、その代わりに野手が投げている。それはおかしい」と持論を展開した。

 ドジャースは10日の敵地パドレス戦でブルペンデー。6回2死までに0―9とされ“キケ”ヘルナンデスをマウンドに送り、残り2回1/3を投げさせた。翌日の同カードでは温存したブルペンをフル稼働させて先発カスパリウス含め8投手をつぎ込んで勝利。シリーズ2勝1敗で勝ち越している。

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