◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA5―0ロッテ(21日・横浜)

 DeNAが2回にチーム4年ぶりの3者連続本塁打。デビュー登板だったロッテのルーキー・広池に、強烈なプロの洗礼を浴びせた。

 先陣を切ったのは4番・牧秀悟内野手(27)だ。2回先頭で迎えたドラ5右腕との初対戦は、直球2つで簡単に追い込まれたが、3球目のフォークを捉えて左翼席へ12号先制ソロ。5月の月間MVP男も、交流戦は前日まで打率2割7厘、1本塁打、4打点で、チームも18年以来の交流戦負け越し。わずか1安打で敗れた前夜からの重い空気を吹き飛ばす一撃に「うまく反応できた」と表情が緩んだ。

 ベンチで余韻にひたる牧の耳に、再び大歓声が飛び込んできた。続いたのは筒香。110キロカーブを右翼席へ5号ソロ。交流戦4発目に「カーブに(体が泳がず)止まるくらいの間合いになってきた」と復調気配をアピールした。

 締めは戸柱。「シュウゴ(牧)がフォーク、ゴウ(筒香)がカーブを打ったので絞りやすかった」と、直球を狙い打ち。右翼席への2号アーチを見送るベテランの“確信歩き”に、ハマスタの熱狂は頂点に達した。

 牧は6回にも右中間へ13号。

4年前の3者連発(21年8月27日・ヤクルト戦の7回=宮崎、ソト、牧)にも“参加”している主将は「長打を打てるバッターが並んでるのは(チームの)いいところ」と語る一方で、リーダーとして「1点を取りにいく野球も大事」と、足を絡めて奪った7回のダメ押し点にも胸を張った。炎天下のデーゲームでさく裂した令和マシンガン。22日の交流戦ラストゲームも白星で締めくくる。(星野 和明)

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