◆日本生命セ・パ交流戦 2025 広島―楽天(21日・マツダスタジアム)
広島が1日で勝率5割に復帰した。球界最古参の球団キャラクター「カープ坊や」の誕生50周年に彩りを添える一発攻勢だ。
本拠では22年5月8日のDeNA戦以来、新井政権下で初の4発乱れ打ち。最後は5回2死一塁から、菊池が2号2ランをたたき込んだ。マツダでは歴代最多の275打点。巨人・丸を一気に抜いた。「一つの球団でお世話になって、監督に使ってもらって今がある」とカープ一筋14年の愛着が一つの形となった。
今年はチームカラーが“赤ヘル”になった75年に「―坊や」が誕生し、同年に成し遂げた初のリーグ優勝から半世紀の節目でもある。先発全員の13安打8得点で快勝。過去6度も最下位に沈んだ交流戦で、3年連続の5割以上にも望みをつないだ。「いい形で締めくくりたい」と指揮官。最終戦でリーグ戦再開へ、さらに弾みをつける。