◆報知新聞社後援 大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦第2日 ▽準決勝 近畿学生8-1関西学生(21日・わかさスタジアム京都)

 2試合が行われ、準決勝は近畿学生が関西学生に8―1で大勝した。9番の奈良学園大・河原巧(たくむ)二塁手(3年)=奈良大付=が逆転2点二塁打など貢献。

22日の決勝で京滋大学とぶつかる。敗者復活戦は阪神大学が関西六大学を破り、関西学生との3位決定戦へ進出。優勝した連盟には、今秋の関西地区大学選手権で1勝すれば明治神宮大会(11月14日~19日)出場が決まるスーパーシードが与えられる。

 打順など関係なかった。2回に1点を失い、0―1の5回無死満塁。河原は「最低限、外野フライ。高めを待っていた」と初球のスライダーを振り抜き、右翼線へ逆転2点二塁打を放った。打線はこの回さらに2点を追加。関西学生を突き放した。

 近畿学生は16年以来、9年ぶり4回目の優勝へ王手。河原の一打から流れをたぐり寄せた。ヒーローは「先に点を取られてすぐ取り返したいという気持ちで、数少ないチャンスの中で打てたのは良かった。

監督から『初球から思い切っていってこい』と言われて楽になって打席には入れた。代表として責任感を持ってプレーしている」と胸を張った。

 田中恵三監督(37)は「想像以上だった。優勝したチームの選手はやっぱり良い選手」と今春リーグ戦では「2番・二塁」で奈良学園大の優勝に貢献した河原を褒めたたえた。脅威の9番打者が決勝でも近畿学生を盛り上げる。(松ケ下 純平)

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