◆日本生命セ・パ交流戦 阪神3―0ソフトバンク(21日・甲子園)
常勝軍団にとって、交流戦Vはただの通過点でしかない。「交流戦の優勝より、カード勝ち越しをしっかりやりたい」。
主力のアクシデントが続く中、セ・リーグ相手に11勝5敗1分けで首位に立っている。0・5ゲーム差に迫られた日本ハムに優勝をさらわれる可能性があるが、あくまで平常運転を続けるつもりだ。左かかとを痛めて4試合連続ベンチ外の看板打者の近藤について「明日も使わない。目標はレギュラーシーズンの優勝なので」と指揮官は言い切った。左膝に不安のある周東も予定通りに休ませ、打線に開幕スタメンのメンバーは一人もいなかった。
22日は今季先発では未勝利(2敗、救援で1勝)の松本晴を送るだけに、味方の援護がほしいところだ。交流戦打率トップとなる4割6厘の柳町は「1打席1打席に集中した積み重ねがタイトル、という形になれば1番ベスト」と平常心を強調。リーグ連覇に目指す王者はペースを乱さず、馬なりで交流戦トップゴールを狙う。(島尾 浩一郎)