107回全国高校野球選手権静岡大会で、連合チームが初の夏1勝を目指す。21日に組み合わせ抽選が行われ、4月に静岡県高野連に新しく加盟した浜北特別支援学校は「熱海・佐久間・浜北特別支援」として、浜松日体との対戦(7月6日)が決まった。

浜北特別支援の唯一の部員である池田謙信外野手(3年)は磐田東で変則ダブルヘッダーの練習試合を行った22日、「緊張しますが楽しみたい」と意気込んだ。

 先天性の難聴を抱え、人工内耳をつける池田。入学時は硬式野球部がなく、サッカー部に入部し、現在は主将を務める。野球への思いは強く同校野球部の袴田裕之監督(43)の導きもあって出場に至った。

 週末の合同練習には5月中旬から参加。打撃、右翼守備に磨きをかける。「盗塁、スライディングの仕方を覚えるのが大変です」と汗を拭った。1週間前、自身がデザインした浜北特別支援初のユニホームが届き、気持ちが高ぶる。熱海から4人、佐久間から5人の計10人で戦う。「ベンチの声がけも頑張って、チームの勝利を後押ししたい」と力を込めた。

(伊藤 明日香)

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