広島の新井貴浩監督が23日、リーグ戦再開後も栗林、ハーンのダブルストッパー起用を継続する方針を示した。「そうなってくる。

その中で、どちらが状態を上げていくのかを見極めていきたいと思います」。相手打線などの状況に応じ、それぞれを送り出していく。

 5月中旬以降、併用を続けてきた。きっかけは守護神・栗林の不振だ。3、4月は登板9試合で防御率7・56と苦しんだ。5月以降は18試合で同1・59と安定感を取り戻してきた。一方のハーンは、今季初セーブを挙げた5月14日の巨人戦(マツダ)以降は11試合で失点は1試合だけという状況だ。

 栗林は「(守護神を)勝ち取るというより、新井さんが起用しやすい選手になりたいというのが今の目標。どんな場面でも一番に名前が挙がるようにと思って今はやっています」と現状を受け止める。22日の交流戦最終戦・楽天戦(マツダ)では5月27日以来の9セーブ目を手に、入団から5年連続の2ケタに王手。通算150セーブ到達まで残り17。5年目での到達となればクルーン、山崎康晃に並ぶ最速となるが「セーブを挙げるために野球をやっているわけではない。

チームの勝利のために何ができるか」と、記録への思いは胸の奥にしまって目の前の役割を全うしていく。

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