第45回日米大学野球選手権大会(7月8~13日・エスコン、新潟、神宮)に出場する大学日本代表の選考合宿が23日、最終日を迎え、代表26選手が発表された。主将を法大・松下歩叶(あゆと)、副主将を中大・繁永晟が務める。
日の丸の誇りを胸に、メジャーの卵と5試合、国内でぶつかる。堀井哲也監督(63)=慶大監督=は投手陣の選考ポイントに「ストライクを変化球でも取れることが大前提で、縦の変化があること。米国打線は2巡目、3巡目にどんどんアジャストしてくるので、タイプの違う投手も同じ右でも同じ左でもそろえたいなと。その2点が特に一番」と説明した。
野手陣については「ディフェンスで余計な失点がないことが前提で、攻撃力でしっかりと速いボールにアジャストできること。それから何か一芸を持っていること。この2つを基準に考えました」と語った。
選考については「非常に白熱した活発な議論が繰り広げられまして、本当に悩みました。苦渋の決断という部分もありました」と本音を吐露。柔よく剛を制す変則投手として話題を集めた東大のサブマリン・渡辺向輝投手(4年=海城)が落選したことには「非常にピッチャーのレベルが高かったということ。渡辺君もいいものを持っています。いろんな選手がいた中で、総合的に選んだ結果ということをご理解願えればと思います」と言葉を紡いだ。
中心となる選手については「ピッチャーは(早大の)伊藤樹君と(青学大の)中西(聖輝)君ですね。バッターは(創価大の)立石(正広)君。この3人が投打の軸になると思います」と明言。6月30日から5日間、平塚での直前合宿に入る。2日に三菱重工West、3日にDeNA2軍(ともに平塚)、4日にヤクルト2軍(神宮)とオープン戦を経て、本戦に臨む。(加藤 弘士)