◆米大リーグ ドジャース13―7ナショナルズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷は22日(日本時間23日)、復帰後2度目の登板を1回無安打無失点で終えた。16日(同17日)の本拠地・パドレス戦の663日ぶりの復帰登板は、前日の試合終了後という異例のタイミングでチーム公式Xで発表された。
大谷の移籍後初登板決定にナインも浮足立っていた。当初はライブBP(実戦形式の練習)での調整を続けていくと思われていたが、15日の試合後、球団公式Xで16日に先発することが発表された。首脳陣の中で急速に進んだ話でもあった。
投手陣にはその“うわさ”は少し早く伝わったという。15日の本拠地・ジャイアンツ戦前くらいからうわさになり、試合中ブルペンではその話題で持ちきりだったという。26歳救援左腕のドライヤーは明かした。
「みんなで『聞いたか?』『聞いたぜ!』『いよいよか!』『すごいな!』って感じで話が広まった。それが誰の、何を話しているかは言っていなかったし、主語もなくて文章にもなってなかったけど、みんな何の話かは分かっていた。みんなで秘密の話をしているみたいでエキサイティングだった。こんなニュースを黙っているのは難しかったよ(笑)」
試合が終わると、ほとんどのナインは、さすがにファンや報道陣よりも先に知った。36歳内野手のロハスは大谷とロッカーも近く、「クラブハウスのみんなが興奮していた。
復帰は首脳陣のトップやトレーナーの一部などごく一部の中で進められてきた計画。ロバーツ監督は試合後の会見ですら明かさず、その約20分後にXで発表。報道陣も惑わされた。エドマンにいたっては「SNSを見て知った」と振り返った。
実際、二刀流を見たナインは驚いていた。マンシーは「30球近く投げて、水も飲まず打席に向かった」。スミスは「全然緊張していなかった」。百戦錬磨のド軍ナインも興奮の復活劇だった。(村山みち、安藤宏太)