今年のドラフト1位・石塚裕惺がつけている「23」。石塚を含めて3人のドラ1がいる。
67年、立大から入った捕手の槌田誠。V9の3年目の年で、森昌彦がレギュラー捕手で君臨していたが、森を脅かす存在と見られての指名だった。
85年に慶大から入った上田和明は内野手。東京六大学で通算12本塁打を打ち、84年のロサンゼルス五輪にも選出。打てる遊撃手の触れ込みだった。
しかし、槌田は「23」で最長の10年間で440試合に出場し、14本塁打、63打点、打率・222。上田は203試合、5本塁打、18打点、打率・202。ドラ1の期待に応える実績を残せたかというと、残念ながらノーと言わざるをえない。石塚には、そんな過去を振り払う活躍が望まれる。
「23」での実績NO1は青田昇だろう。阪急から復帰した48年から「23」になり、同年、25本塁打で川上哲治とタイトルを分け合い、首位打者も獲得。51年にも32本塁打、105打点で再び2冠に輝いた。