◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ6―4巨人(24日・ZOZOマリン)
プライドを捨てた指2本分が執念の安打を生んだ。巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手が2点を追う9回、代打で出場。
「負けていましたし、先頭で絶対塁に出たかったんで、2ストライクから短く持ちました」と、普段はバットを1番長く持っている大砲候補が、指2本分短く持ち出塁することに徹した。
何よりも準備を大切にしている。「自分の役割的には、頭(スタメン)からっていうのは今のところ少ないんで。前日から7、8、9回のピッチャーを動画で見て研究している。どう攻められるか、どう打とうかの準備は大学の時からしている。谷口監督に感謝です」と、恩師の上武大・谷口英規監督にたたき込まれた「準備力」の大切さを身をもって示した。
与えられた1打席で必死に食らいつき、結果を残した背番号60。「もう毎日本当に必死っす。また次も頑張ります」。力強く言い残して球場を後にした。