◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(24日、米コロラド州デンバー=クアーズ・フィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4点をリードした8回先頭5打席目は、4番手右腕・チビイと対戦し、投ゴロに倒れて2打席連続弾とはならなかった。
ロッキーズの先発はヘルマン・マルケス投手(30)。
初回先頭の1打席目は、飛距離399フィート(約122メートル)の大飛球だったが、あとひと伸び足りず中飛。データサイト「Baseball Savant」によると、ドジャースタジアムやエンゼルスタジアムなど30球団の本拠地のうち6球場であれば本塁打になっている当たりだった。1点を追う3回1死二塁の2打席目も飛距離322フィート(約98メートル)ながら左飛。ドジャースは2点を追う4回に敵失も絡み、コンフォートの5号3ランなどで一気に逆転し、3点をリードして1死二塁で大谷の3打席目を迎えたが、空振り三振に倒れた。
圧巻のアーチが出たのは、3点をリードした6回無死一塁の4打席目。1ボールから2番手左腕・ロリソンの甘く入った直球をうまく逆方向にはじき返した。ぐんぐん伸びだ打球速度101・6マイル(約163・5キロ)、打球角度27度の打球は、左翼席最前列へ飛距離373フィート(約114メートル)の2戦連発27号2ラン。日米通算300号(NPB48本、MLB252本)の節目にも到達した。
22日(同23日)の本拠地・ナショナルズ戦は「1番・投手、指名打者」で先発登板しながら、二刀流でフル出場。投げては1回18球で無安打無失点、2奪三振で抑える好投を見せると、打者としても1点リードの4打席目に走者一掃の3点適時三塁打を放って試合の流れを決め、8回の5打席目には8試合、38打席ぶりの本塁打となる26号ダメ押し2ランを放っていた。
試合が行われているロッキーズのコロラド州デンバーの本拠地・クアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて打球の飛距離が約10%伸びるとされている。大谷は昨季まで14試合の出場(うち先発11試合)で4本塁打。昨年6月18日には、昨季の自己最長で自身2位の476フィート(約145メートル)という特大の一発を放った。