◆第107回全国高校野球選手権兵庫大会▽2回戦 東洋大姫路9―2高砂=7回コールド=(11日・ウインク)

 兵庫大会は2回戦が行われ、4月に心不全で亡くなった元阪神の小山正明さんの母校・高砂が、東洋大姫路に7回コールド負けを喫した。

 近畿大会秋春連覇した東洋大姫路打線に、投手陣が15安打9失点と崩れた。

一方、打線は4回に2死二塁を作ると、7番の静谷蓮一塁手(3年)が左前適時打。6回2死二塁で再び静谷が右中間へ適時二塁打を放ち、最速147キロ右腕の木下鷹大(3年)に対して計9安打2得点と奮闘した。

 チームは、5日の初戦で西宮今津に勝利。その後、東洋大姫路戦に向けてOBの大学生に打撃投手を務めてもらい、速球対策をしてきたという。静谷は「1週間くらいしっかり対策をしてきたので、そういう面でも自分のスイングができてよかった」とうなずいた。

 小山さんは1953年に、同校から阪神に入団。NPB歴代3位の通算320勝を挙げ、01年に野球殿堂入りも果たした大先輩だ。静谷は「天国でも見守ってくれている中でできてよかった。2年半、このメンバーでやってきたのが一番楽しかったですし、スタンドのメンバーのためにもこうやって打つことができてよかったです」と話した。

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