◆第107回全国高校野球選手権奈良大会▽2回戦 天理10X―0高円芸術・国際・二階堂・山辺=5回コールド(20日・さとやくスタジアム)

 春の県王者が春夏連続の聖地へ向け、盤石のスタートを切った。1―0の2回2死三塁、1番・冨田祥太郎二塁手(3年)が中堅右への特大の2ランを放り込んだ。

「思いっ切り良くいけた。打つべき球を選んで狙いにいけた」。3回以降も着実に加点し、合計12安打10得点と圧倒した。

 春の近畿大会では1回戦で智弁和歌山に3―7で敗戦した。「体格の差、パワー負けをすごく感じた」と冨田。夏へのテーマはフィジカル強化。食トレとウェートトレで春から6キロ増量し、86キロの肉体を手に入れた。この日も3打数2安打2打点の活躍で「スイング力が違う」と成長を実感している。

 リードオフマンは「2番以降もいい打者。(味方を)信じて、塁に出ることに集中する」とフォア・ザ・チームを強調した。守りでも3投手が計5回を1安打無失点と盤石の継投に無失策。30度目の夏聖地へ死角はない。

(松ケ下 純平)

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