◆第107回全国高校野球選手権栃木大会 ▽準々決勝 作新学院11―1幸福の科学学園=5回コールド=(23日・エイジェックスタジアム)

 圧倒的な攻撃力で作新学院が幸福の科学学園を下した。初回から3安打を集め、2得点。

その後も攻撃の手を緩めず、得点を重ねた。4回に1点を返されるも、直後の攻撃で4点、5回にも2点を奪って、5回コールド勝ち。

 相手の隙を突く足を絡めた野球で大量得点につなげた。チーム全体で6盗塁を記録。さらに相手捕手がボールをこぼすと、その隙を見逃さず、積極的に次の塁を狙った。

 象徴的な攻撃となったのは4回。4番・土井雄一郎(3年)が右翼に走者一掃の適時三塁打を放った直後、右翼手から二塁手へ返球を見て一気に本塁へ突入。「隙があるから狙っていこうとチームで話していた。セカンドがよそ見していたので、いけると思った」。相手の隙を見逃さない走塁で得点につなげた。

 チームを率いる佐藤充彦監督代行は「土井君の本塁突入は作新らしい1点だったと思う。攻める気持ちをもって毎日の練習、生活ができているので、頼もしい」と今夏にかけての成長を実感していた。

 次戦は25日に準決勝で国学院栃木と対戦する。好走塁に加えて3安打5打点とチームを率いた土井は「ここからピッチャーがさらに良くなっていくと思う。その中で4番の役割をしていきたい」と意気込み十分。4番のバットでチームを4年ぶりの夏の聖地へ導く。(高澤 孝介)

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