◆JERAセ・リーグ 巨人0―2中日(11日・東京ドーム)

 中日・松山が危なげなく、完封リレーを完成させた。9回を3者凡退で締め、節目の30セーブ。

「まだまだ通過点。でも、うれしい」と胸を張った。2死からキャベッジにこの日最速157キロを見せ、フォークで空振り三振。「(球速は)まだ出るけど、スピードガンコンテストではない。抑えること」と風格を漂わせた。

 育成ドラフト出身者の30セーブは14、15年のロッテ・西野以来2人目だ。右尺骨肘頭(ちゅうとう)疲労骨折による約1か月の離脱から復帰2度目の登板。10日は復帰戦の翌日だったため、井上監督が起用を見送った。勝利の方程式が崩れたチームは逆転負けを喫したが、この日の試合前に指揮官から登板回避の理由を説明された。「今後のこと、野球人生も考えてくれた。無理はさせないけど『きょうから行くぞ』と言ってもらった」と感謝した守護神の躍動で、4位に浮上。リーグトップ33セーブの巨人・マルティネスにも3差に迫った。

(安藤 理)

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