◆第20回全日本女子硬式クラブ野球選手権第5日(13日、千葉・長嶋茂雄記念岩名球場ほか)

 女子硬式野球クラブチームの日本一を決める大会の準々決勝が行われ、はつかいちサンブレイズ(広島)、東海NEXUS(愛知)、ZENKO BEAMS(埼玉)、エイジェック(栃木)が14日の準決勝に進出した。

 廿日市市の企業チーム・はつかいちサンブレイズは九州ハニーズ(福岡)を延長タイブレークで破り、創部4年目で全国大会初の4強入りを決めた。

これまで何度も対戦し手を知り尽くしている両軍。2回にサンブレイズが1点を先制すると、その裏にハニーズが逆転。4回にサンブレイズが逆転すると、その裏にハニーズが同点と緊迫した展開が続いて7回で決着が付かず、無死一、二塁からの延長タイブレークに突入した。

 サンブレイズは8回1死満塁とすると、鶴見栞奈のスクイズで勝ち越し、さらに御山真悠の右2点適時打などが続いてこの回4点。その裏、先発の坂東瑞紀に代わってマウンドに上がった小原美南が、ハニーズの攻撃を無失点に抑えた。御山は「絶対決めようと思って、インコースのストレートを狙っていました。一つでもミスするとあなどれないチームなので、集中してできた」と振り返った。

 7回を3失点と粘投した坂東は、阪神タイガースWomen時代の22年に同大会を制覇しているが、昨年から地元・広島に戻って再び頂点を目指す。「序盤打たれていたので、途中からカーブを増やして粘り強く最少失点を目指しました。このチームで優勝したい思いが強いので、地元に元気を与えたい」と笑顔。岩谷美里監督は「板東が気持ちを入れて抑えてくれた。厳しい練習で泣く子もいた中、いろいろな思いを持って一つになれました」と、接戦をものにした選手をたたえた。

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