◆報知新聞社主催◇熱中対策水カップ第50回日本少年野球関東大会(9~11日、群馬・伊勢崎市野球場ほか) ▽決勝 北広島ボーイズ2-1白井中央ボーイズ

 道勢初の決勝進出を果たした札幌北広島ボーイズが、白井中央ボーイズ(千葉)を2―1で下して初優勝した。先発の最速137キロ右腕・太田慶音(3年)が7回途中で降板するまで無安打3四球で1失点と力投。

攻撃は初回の太田慶と4回の丸山湊(3年)の本塁打2発で決着を付けた。春夏の全国大会に次ぐ50回の歴史を誇る大会で存在感を示し、栄冠を勝ち取った。

 札幌北広島ボーイズが快進撃で頂点に立った。道勢初進出の決勝戦で、先発の太田慶が投打で躍動した。

 初回、白井中央ボーイズを無失点に抑えると、その裏に先頭打者で右越えのランニング本塁打。「打った瞬間、(ホームに)帰れると思った」と50メートル6秒1の俊足で、三塁コーチの制止を振り切って生還した。

 投球では6回に2四球を与え、併殺崩れの間に失点したが、7回途中で降板するまで、打者22人に対し安打を許さず3四球のみで1失点。近藤周吾捕手(3年)は、立ち上がりに変化球の制球が悪い太田を熟知。「投げながら良くなるので」と、あえてスライダーを交えたリードで支えた。

 力投に応えるように1点リードの4回1死から3番・丸山が右翼席へ貴重なソロ弾。「完璧でした。あの景色を一生忘れません」と初めてのサク越えの弾道を目に焼き付けた。

 優勝を決め、マウンド付近にできた歓喜の輪に、中堅に回っていた太田は最後に飛び込んだ。「うれしい。最高のひとときです」と声を弾ませた。東日本ブロックの他支部の強豪を次々と打ち破っての栄冠。煙山真大主将(3年)は「(3年生)21人でつかんだ優勝です」。苦しい時も支え合った仲間と喜びに浸った。

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