◆米大リーグ エンゼルス―ドジャース(13日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)、敵地・エンゼルス戦に「1番・投手」でスタメン出場し、今季初めて5回のマウンドに上がったが、4回1/3で5安打4失点、7奪三振で5回を投げきれず、今季初勝利まであと2アウトで降板し、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)以来735日ぶりの勝利投手の権利をつかめなかった。トラウトとの対決は2打席連続で見逃し三振。

最速は100・7マイル(約162・1キロ)をマークした。

 1回表先頭の1打席目には、右翼線へ三塁打を放ち、続くベッツの左前適時打で先取点となるホームを踏んだ大谷。さらに3連敗中で、エンゼルスには昨季から6連敗中でパドレスに抜かれて2位に転落したドジャースは、スミスの15号2ランも出て初回に3点を奪ってリードを広げた。

 3点の援護点をもらった大谷は1回裏、先頭のネトから空振り三振を奪うと、続くシャヌエルも二ゴロ。23年3月21日(同22日)のWBC決勝以来の対戦となったトラウトとの2死走者なしの1打席目は、5球目まで直球で攻め、フルカウントからのスイーパーで見逃し三振を奪って3者凡退の好発進を見せた。

 2回無死一塁の2打席目は空振り三振。3―0とリードした2回のマウンドは、エンゼルス時代にチームメートだったウォードに甘く入った直球を捉えられて右翼へ29号ソロを浴びた。7月21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦でバクストンに先頭弾を浴びて以来、今季2本目の被弾となった。さらに続くモンカダに左中間への二塁打を浴びると、1死三塁でレンヒーフォに右犠飛。2点を失って1点差に迫られた。

 3回は先頭のテオドシオから3球で空振り三振を奪うと、ネトを遊飛、シャヌエルから空振り三振を奪った。4回1死一、二塁の3打席目は四球。

ベッツの右前適時打、スミスの押し出し四球で2点を奪ってリードを再び3点に広げた。4回裏先頭のトラウトとの2打席目はここまでで最速の100・7マイル(約162・1キロ)で見逃し三振を奪い、4回も無失点で抑え、球数は今季最多「62」となった。5回も続投すると、先頭のレンヒーフォから空振り三振を奪ったが、3連打を浴び、ネトの適時二塁打で1点差に迫られて、80球で降板となった。その後2番手左腕のバンダが後続を抑えて1点のリードを守った。

 前回登板の6日(同7日)の本拠地・カージナルス戦では今季8試合目の登板で最長で最多の4回54球を投げ、2安打1失点、8奪三振の好投を見せた。大谷のコンディションが良好であることから、この日の試合前にロバーツ監督は5イニングを投げる予定であることを明かしていた。

 打っても4試合連続でリーグトップの43本塁打を放っており、自己最長で球団記録に並ぶ5戦連発が出るかにも注目が集まっている。

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