◆米大リーグ エンゼルス―ドジャース(13日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が敵地・エンゼルス戦で「1番・投手兼指名打者」で出場し、今季初めて5回のマウンドに上がったが、4回1/3で5安打4失点、7奪三振の内容で、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)以来735日ぶりの勝利とはならなかった。だが、古巣初登板となった大谷は「たくさんの思い出があるスタジアムなので、もちろん好きな球場の一つ。
今季9度目のマウンドは当初4イニングを予定していたが、試合前にロバーツ監督が「彼の状態によるところが大きい」と、5回登板を明言。初勝利の可能性も浮上すると、まずは自らのバットで打線に火をつけた。初回は、先発投手としては史上初めてとなる初回先頭打者三塁打の珍記録をマークし、今季自己最長となる12試合連続安打を記録。すると、続くベッツの左前適時打で先制。さらにスミスには2ランが飛び出した。
盟友との対決は完勝を飾った。初回2死。打席に入るトラウトを見つめ、目が合うと、お互いに笑みがこぼれた。23年のWBC決勝で世界一を決めた勝負以来、876日ぶりの対決。初球から5連続直球と真っ向勝負でフルカウントにすると、最後は86・8マイル(139・7キロ)のスライダーで見逃し三振に仕留めた。さらに、5―2の4回先頭で迎えた2度目の勝負は、追い込んでから100・7マイル(約162・1キロ)の直球を外角低めいっぱいにねじ込み、またも見逃し三振に斬って見せた。
今季最長となる5回のマウンドは、1死一、二塁のピンチを招くと、先頭ネトに左翼への2点適時二塁打を浴び、無念の降板。23年8月9日以来、735日ぶり&ドジャース移籍後初白星とはならなかった。