◆第107回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 横浜―綾羽(14日・甲子園)
横浜(神奈川)は1点を追う4回から、2番手で来秋ドラフト上位候補の織田翔希(2年)がリリーフ。初球いきなり自己最速タイの152キロを計測し、聖地をどよめかせた。
この回を無失点に抑えると、5回2死二塁のチャンスではバットで魅了した。中前に同点の適時打を放つと、次の初球でなんと二盗を成功させた。投げて、打って、走って。織田が真夏の聖地で躍動している。
織田は1回戦の敦賀気比戦で7安打完封。甲子園大会での横浜の2年生による完封勝利は、73年春のV腕・永川英植以来52年ぶりで、夏では初の快挙となった。
◆織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日、北九州市生まれ。17歳。足立小1年で野球を始め、3年から投手。足立中では軟式野球部。高校では1年春の県大会からベンチ入り。同秋の関東大会準々決勝の東農大二戦で、公式戦初完投初完封。