◆米大リーグ エンゼルス6―5ドジャース(13日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)
ドジャースが13日(日本時間14日)、敵地・エンゼルス戦で逆転負けを喫して4連敗となった。同じロサンゼルスに本拠地を置く「フリーウェーシリーズ」では昨季から過去ワーストの7連敗。
大谷翔平投手(31)は、「1番・投手、指名打者」でフル出場。投げては今季9度目の登板で最長で最多の4回1/3で80球を投げ、5安打4失点、7奪三振と粘投した。打っては初回先頭の1打席目に右翼線への三塁打を放って先取点のホームを踏むなど4打数1安打1打点、1四球3三振。あと2アウトだった今季初勝利、今季2度目で自己最長に並ぶ5試合連続本塁打は逃した。
今季9度目のマウンドに上がった大谷。古巣エンゼルス戦は初登板で、エンゼルスタジアムでの登板は、23年8月23日(同24日)のレッズ戦以来721日ぶりだった。大谷は「たくさんの思い出があるスタジアムなので、もちろん好きな球場の一つ。その中で今日登板できたのは、ひとつステップアップできたのはいい一日だったと思う」と多くの思いをかみしめながらマウンドに上がった。
空振り三振を奪った23年3月21日(同22日)のWBC決勝以来876日ぶりだったトラウトとの対決では、初回の1打席目は5球連続直球でフルカウントとなると、最後はストライクゾーンに入ったスイーパーに反応できず見逃し三振を奪い、4回先頭の2打席目もこの日最速100・7マイル(約162・1キロ)の直球で見逃し三振を奪って圧倒した。
大谷はトラウトとの対戦を「あの2打席はしっかり投げ切れたと思う。基本的に高めのまっすぐがデータ上よくないので、基本的にはそこに投げながら、あとは自分の感覚とウィル(捕手のスミス)の感覚で変化球を交えながら。もちろんシンプルにいい打者なので、しっかり投げきれることが大前提として、より集中しないといけない。一番いい打者だと思うので、自分の持っている中でベストな球を常に投げなければいけないと思うし、最終的にいいところにいいボールが行ったのは今日の中でもいいところのひとつだったと思います」とうなずいていた。