◆第20回全日本女子硬式クラブ野球選手権第6日(14日、千葉・なごみの米屋ぴーちゃんフィールド大谷津)

 女子硬式野球クラブチームの日本一を決める大会の準決勝が行われ、16日に行われる決勝は東海NEXUS(愛知)とZENKO BEAMS(埼玉)で争われることになった。

 第1試合は、東海NEXUSと、はつかいちサンブレイズ(広島)がともに初の全国大会決勝進出をかけて戦った。

NEXUSは2回、2死二塁で田中凜の先制適時打、藤原和那子の2点適時打で3点、その後も2点を加えた。先発の堀田ありさは、時折雄叫びをあげる気迫の入った投球で2失点完投。「野手が頑張って(点を取って)くれたので、気持ちで負けないつもりで投げました」と振り返った。

 創部6年目で、全国大会は21年の同大会3位が最上位。初の日本一へ王手をかけ、元日本代表で今季から指揮をとる只埜榛奈監督は、「ロースコア(の戦い)になると思った。足を使って動いてくる相手を堀田が要所要所抑えて、それが打線へ良いリズムになった。決勝はもっと緊迫した試合になると思うので、良いパフォーマンスが出来るよう後押ししたい」と語った。

 第2試合はZENKO BEAMSとエイジェック(栃木)の、ふだんから関東ヴィーナスリーグで戦う手の内を知り尽くした戦いに。2回、ZENKOは市川陽菜のスクイズで先制すると、3回に内永芽依の適時打、4回に太田栞の犠飛で3点。エイジェックも4回に内藤なつ美の適時打で1点を返すが、ZENKO先発の山本悠未、泰美勝のリレーの前に追加点を挙げられなかった。

 中島梨紗監督は、大量失点さえしなければ勝算があると思ったと明かして、「この大会で選手が成長しました。プレッシャーに押しつぶされてミスして悔しい思いを何度もしていたので。

ドキドキして見てましたが選手を信じていました」と評価。17年大会以来となる優勝へ向けて、「目の前の試合しか考えてきていなかったので、これから考えます」と語った。

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