◆第107回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 横浜5―1綾羽(14日・甲子園)

 初出場の綾羽(滋賀)が横浜に破れ、2回戦で敗退した。今春センバツ王者との試合を応援するべく、綾羽の三塁側アルプスには多くの応援団やOB、関係者が集った。

 近江の吹奏楽部も“綾羽ファミリー”の一員だ。部員がたった6人の綾羽高校吹奏楽部を救うべく、近江高校の吹奏楽部39人が8日の1回戦・高知中央戦に続き集結。春夏通算24度の甲子園出場でノウハウを培った学校のサポートは、綾羽の大きな支えとなった。総勢45人の大所帯で「HOT LIMIT」や「紅」などさまざまな曲を披露し、ナインを鼓舞した。

 綾羽吹奏楽部・沢井優佳部長(3年)が「近江高校の3年生が引っ張ってくれて、すごくありがたかった」とうれしそうにうなずくと、近江吹奏楽部の中園愛菜さん、鷲塚羽さん(ともに3年)は「こういった形で応援できる機会をもらえてうれしかった」と口をそろえた。

 3回戦出場は逃したが、綾羽・沢井さんは「本当に貴重な体験ができた」と納得の表情。夢舞台での演奏を果たし、充実の夏を終えた。

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