楽天・三木肇監督が15日、今季限りでの現役引退を発表した中日・中田翔内野手をねぎらった。日本ハム時代の08年はともに現役で、09から13年はコーチと選手の間柄で一緒にプレー。

「本人しかわからないことだけど、いろんな中での決断だと思う。彼が選んだならそれが正解」と話し、こういう形での引退表明に「あいつっぽいな、と思う。体もしんどかったんだろうし、いろんな葛藤や戦いがあると思うから」と言葉をつなげた。

 自身が2軍内野守備走塁コーチを務めていたときはほぼ毎日一緒にいたと振り返り、「あんな見かけだけど、人間味があってかわいらしい部分と、オラオラしている部分とがあって。僕の中ではかわいい中田翔君だった」。09年の春季キャンプ時、宿舎で選手と個別に話をする機会をつくり、部屋に呼ぼうと中田翔に電話をしたところ、「俺より先に電話切りおったな。すぐかけ直して、目上の人からの電話は先に切ったらあかんよ、って話をしたら、わかりましたって言ってもう1回先に切った」と笑いながら思い出を語った。

 14年からヤクルト、19年から楽天と違うユニホームを着ていても、試合前など会う機会があれば中田からあいさつに来てくれていたという。「残りのプレーヤーとしての時間を、しっかり有意義に過ごしてほしい」とエールを送った。

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