◆JERAセ・リーグ 広島1―2ヤクルト(15日・マツダスタジアム)

 広島は、打線が決定打を欠いて最下位・ヤクルトとの3連戦初戦を落とした。再び借金は2ケタ10に膨らんだ。

 初回は中村奨の先頭安打をいかせず、無得点。3回は佐々木が先頭安打も、続く前川が遊ゴロ併殺打。1点先取された直後の4回は中村奨が痛烈な打球で敵失を誘って二塁まで進み、ファビアンが中前打。無死一、三塁と好機を広げたが、3番・小園の遊ゴロの間に同点に追い付いただけ。小園は直後、高梨のワンバウンド投球の隙を狙ってスタートを切ったが、二盗失敗。勝ち越し機を潰した。

 先発・森は、無安打投球で迎えた4回に太田の先頭二塁打を起点に1死三塁から内山の中前適時打で先取点を献上。7回は先頭・村上に痛恨の勝ち越しソロを浴びた。7回2失点と好投しながら5敗目(5勝)を喫した。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―森投手は前回登板から修正してきたからこそ、あの村上選手の一発がもったいなかった

 「まあ、あれはね。いい攻め方をしていた。

最後の真っすぐを逆方向にあれだけ飛ばされるというのは、相手が上だったんじゃないでしょうかね」

 ―前回登板は初回2回それぞれ3失点の3回6失点だった

 「今日は立ち上がりから良かった。前回登板とは別人だったと思う。勝たせてあげたかった。いいピッチングだったから」

 ―7回、森投手は本塁打後もピンチがあったが続投だった

 「あそこは、セーフティスクイズがホームでアウトになって一、二塁になったから、いかせよう、と。また違った展開になっていたらどうなっていたか分からない」

 ―打線は四回、すぐ追いついたが、勝ち越せなかった。攻めた走塁もあったが

 「そうやね。まあまあ、あれ(小園の二盗失敗)は、そういう風にやっていこう、と。たまたまキャッチャーが(うまく)捕ったというか(ミットに)入った感じだったけどね。そういう風になったら行きなさい、と言っているから。そこは、しょうがないかな。結果ああなったのは」

 ―打線は全員20代。アピールを

 「もちろんもちろん。

やっぱり打とうが打たまいが、エラーしようが何しようが、彼らはすべてが経験なんで、と感じかな」

 ―モンテロ選手、前川選手のいい守備もあった

 「(前川)誠太も初回いい守備だったしね。ミスを恐れずやりなさいと言っているし、ミスはあるんだから、前へ前へと思い切って攻めていった中でのミスはOKよと言っているんで、いいプレーだったと思います」

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