◆第107回全国高校野球選手権大会第10日 ▽2回戦 県岐阜商4―3東海大熊本星翔(15日・甲子園)

 戦いを終えたその表情はすがすがしかった。「やりきった気持ち」。

東海大熊本星翔の背番号「1」水野右京投手(3年)は5回74球を投げ9安打3失点(自責2)で降板。初回から毎イニング安打を浴びるも、要所を締め得点は与えず。1点リードの5回、2死から4連打と失策で3点を奪われ逆転を許すと、5回裏の打席で代打が送られた。

 降板後にはチームメートと「あとはよろしく」「任せろ任せろ」と言葉を交わした。「心強かった」と気持ちがほぐれた。4回2/3を6安打3失点で降板した11日の1回戦・北海戦(南北海道)に続く早期降板だったが、「後悔しても意味がないと思ったし、チームに迷惑をかけるだけだと思った。あとはチームを全力で応援するだけだと思って応援に回りました」とチームの中心で最後まで声を張り上げ続けた。

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