◆米大リーグ ドジャース5―4パドレス(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠地・パドレス戦に「1番・DH」で出場。今季初対戦となったパドレスのダルビッシュ有投手(39)から初回先頭でいきなり右前安打を放ち、4点先取の口火を切るなど、4打数1安打1得点。
大谷の“軽打”が、偉大な先輩攻略の糸口となった。初回先頭。カウント2―2からダルビッシュの低め95・6マイル(約153・9キロ)の直球をコンパクトな振りで捉え、鋭い打球を右前に運んだ。追い込まれたことで大振りを封印して流れを呼び込むと、1死一、二塁からフリーマンに先制3ランが飛び出すなど一挙4点先取。ロバーツ監督も「ショウヘイが低めの球をうまく打ってヒットにしたのは大きかった」と称賛した。
ともに日本ハムから海を渡った2人。在籍期間は重なっていないが、11年まで日本ハムに在籍していたダルビッシュの背番号11を、13年から受け継いだのが大谷だった。日本ハム時代の15~17年にはともに自主トレを行った。昨年に初対決が実現し、試合前時点で通算5打数1安打2三振。この日は「僕の小さい頃のスター選手というか。
意識せざるをえない相手だった。前回対戦となった6月16日からの本拠地4連戦では、異例の4戦計8死球が飛び交う荒れに荒れた“遺恨マッチ”に発展。大谷も2度の「報復」とみられる死球を受けていた。今カードが始まる前はド軍は1差の2位だったという状況もあって、ピリついた雰囲気はより一層漂った。それを象徴するように、普段は打席に入る際に審判団や敵将に会釈をする大谷だが、このカードは3試合で一度も行わず。8回に飛び出したベッツの決勝ソロには、誰よりも先にベンチを飛び出し、喜びを爆発させるほど、勝利にこだわっていた。
パ軍戦は今季8勝2敗とし、残す直接対決は22日(同23日)からの敵地3連戦のみとなった。13連戦で好スタート。4連敗後に3連勝を飾り、ロバーツ監督は「1週間前とは全く違う気分だよ。4日前の状況を考えれば、我々が集中力と強度を高め、3試合を勝ち切ったことは大きい」と雰囲気の好転を指摘した。18日(同19日)からは同地区最下位・ロッキーズとの敵地4連戦。