◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(20日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャースのロバーツ監督が敵地・ロッキーズ戦の試合前に取材に応じ、大谷翔平投手(31)のクローザー起用プランについて言及した。プライアー投手コーチが米番組に出演した際に、ポストシーズンでのクローザー転向の可能性を示唆していたことについて話題をふられ、指揮官は「それらは確かに内部的にいろいろな選択肢を探っている。

チームの状態や、我々がどの位置にいるか、先発投手陣の状況や、そして翔平自身の状態に大きく影響される」と明かした。

 大谷は過去、23年3月のWBC決勝の米国戦(21日)では、9回にクローザーとして登板。当時エンゼルスで同僚のトラウトから空振り三振を奪って胴上げ投手となった。指揮官は「それが具体的になる前に、まだ多くのことをクリアしなければならない。ただ現時点では、彼を先発と見ている。最初の5~6イニングをしっかり投げてもらうのが、チームにとって最も勝機を高める」と話した。

 20日に米番組に出演したプライアー投手コーチはポストシーズンでの大谷のリリーフ登板について問われると、「リリーフとして登板する場合のルールを理解することが重要」と指摘。先発なら今季のように降板後に指名打者として残れるが、救援登板の場合は残ることができないため、同コーチは「可能性があるとすれば、それは『試合を終わらせられる場面』でクローザーとして投げる場合でしょう。彼が投げ終えたらそのまま試合が終わる、そういうケースになるでしょう」と説明していた。

 大谷はこの日、節目のメジャー通算1000試合目の出場で「1番・投手」でスタメン入り。この日は、今季最長の5イニングに登板する見込みとなっており、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来742日ぶりの白星を狙う。前回13日(同14日)の敵地・エンゼルス戦では、二刀流出場で今季最長4回1/3を投げ、5安打4失点7奪三振。

最速は100・7マイル(約162・1キロ)とし、完全復活に向けて前進していた。

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