◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(20日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・投手」で先発出場し、予定の5イニング目には上がらずに4回9安打5失点で降板し、節目のメジャー通算1000試合目の出場で、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来742日ぶり&ドジャース移籍後初勝利とはならなかった。最速99・1マイル(約159・4キロ)だった。

被安打9はメジャー自己ワーストタイとなった。

 初回は3者凡退の好スタートを切った。先頭フリーマンを86・5マイル(約139・2キロ)で見逃し三振、2番トーバーを右飛、3番グッドマンを遊ゴロに打ち取った。初回は直球は1球のみで、最速は97・1マイル(約156・3キロ)だった。

 2回には2本の単打で一、二塁とすると、ドイルに85・5マイル(約137・5キロ)のスライダーを左翼線二塁打とされ、先制を許した。さらに1死二、三塁とすると8番アルシアの右犠飛で2点目を失った。

 0―3で迎えた4回1死二、三塁の場面で打球が右脚に直撃するアクシデントに見舞われた。4回は先頭ベックに右安を許すと、続くバーナベルの左翼線二塁打に送球エラーが絡んで再び失点。その後は連打で1死二、三塁とするとアルシアのピッチャー返しの打球が右足を直撃して打球は一塁線付近を転々。大谷は打球処理に向かったが、苦悶(くもん)の表情を浮かべて送球ができずに適時内野安打とした。マウンドにはロバーツ監督らが集結し、続投の判断を下したが、さらに1点を失い、0―5とリードが広がった。

 今季9度目の登板となった前回13日(同14日)の敵地・エンゼルス戦では、二刀流出場で今季最長4回1/3を投げ、5安打4失点7奪三振。

最速は100・7マイル(約162・1キロ)とし、完全復活に向けて前進した。

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