◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(20日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・投手」でスタメン出場し、5点を追う5回2死一塁の3打席目は、四球を選んで出塁した。

 この日は、メジャー通算1000試合目の出場という節目の一戦。

1回表先頭の1打席目は、初対戦だった先発右腕のゴードンの初球チェンジアップをはじき返して、右翼線への二塁打で5戦連続安打をマークした。

 投げては初回は先頭のフリーマンから見逃し三振を奪うなど3者凡退の好発進を切ったが、2回には1死一、二塁からドイルの左翼への適時二塁打、アルシアの右犠飛で2点を失って先取点を与えた。2点を追う3回1死一塁の2打席目は中飛。打球角度54度と上がりすぎた打球だった。

 3回は3者凡退で抑えたが、4回は5連打を浴びるなど、6安打で3失点。アルシアの打球が右脚に当たって痛がるヒヤリとするシーンもあった。だが、試合出場を続けて、5回の3打席目には四球を選んだ。

 この日試合が行われている敵地のクアーズ・フィールドは、標高約1600メートル。高地で気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて約10%、打球の飛距離が伸びるとされ“打者天国”とも呼ばれている。大谷も前日の44号で今季5戦3発。この日の試合前にはシュワバー(フィリーズ)が45号を放ってリーグ単独トップに浮上したため2戦連発で再びトップに並ぶことも期待される。

 前日に行われた同カード4連戦の2戦目では、3点リードの2回2死で迎えた2打席目に、右中間へ、6戦ぶりのアーチでリーグトップのシュワバーに並ぶ44号ソロ。

今季最も低弾道の一発となる打球角度19度の超低空弾となった。前夜に悪夢のサヨナラ負けを喫したチームを18安打11得点の圧勝に導いた。

 投手としては今季最長の5イニングに登板する見込みとなっており、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来742日ぶり&ドジャース移籍後初となる白星が期待される。あす21日(同22日)の敵地・ロッキーズ戦は休養のためスタメンを外れることが濃厚となっている。

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