◆米マイナー3A タコマ―オクラホマシティー(20日、米ワシントン州タコマ=チェニースタジアム)

 ドジャースの佐々木朗希投手(23)が20日(日本時間21日)、傘下マイナーの3Aオクラホマシティーで敵地のタコマ戦に先発し、4回途中で60球を投げて3安打2失点(自責1)、2奪三振3四球で降板した。最速は97・8マイル(約157・4キロ)で160キロには及ばなかった。

 初回先頭打者・テーラーの初球に、前回の最速を上回る96・5マイル(約155・3キロ)をマーク。三塁へのセーフティーバントが内野安打になって出塁を許したが、続く左打ちのトーマスの送りバントは軽快な動きでのフィールディングを見せて一塁をアウトにした。1死二塁と得点圏に走者を背負うと、3番のロブレスは二飛に打ち取り、続くフォードに三塁への内野安打を許したが、2死一、三塁でメジャー通算41本塁打のタベラスを中直に打ち取って無失点で切り抜けた。

 2回は、先頭のウィリアムソンからスプリットで空振り三振。続く左打ちのマストロブオニには4球連続で直球がボールとなって四球を与えた。さらに続くリバスにはピッチクロック違反でボールになる不運もあって四球などもあって1死一、三塁となると、9番打者のマーローに右犠飛を許して先取点を献上。さらに2死一、二塁のピンチを迎えたが、トーマスを右飛に打ち取って追加点は与えなかった。

 同点となった3回は先頭のロブレスを4球連続スプリットで三ゴロ。続く打者も遊ゴロに打ち取ると、タベラスを中直に打ち取り、この試合初めて3者凡退で抑えた。3回を終えて49球だったが、4回も続投。先頭打者から3球連続スプリットで空振り三振を奪い、続く打者に四球を与えて降板した。

 5月に右肩痛のため負傷者リスト(IL)に入り、リハビリを続けている朗希。

この日は2度目のマイナーでのリハビリ登板となった。復帰後初で97日ぶりの対外試合登板だった14日(同15日)のアルバカーキ戦に先発した際には、新球のツーシームやカットボールを試すなどしたが、2回0/3で41球を投げ6安打3失点で、予定されていた3イニングを投げきれず、最速も95・7マイル(約154・0キロ)止まりだった。

 朗希は試合後に「まずは健康面で不安なく投げられて、終えることができてまずそこはよかったと思う」と手応えを口にしていた。8月中の復帰も見据えるロバーツ監督は、球速が上がりきらなかったことについて「少し驚いた。心配とまでは言わないが、期待としては最速160キロ台に乗せることです」と話しながらも「実は本人は球速が落ちていることに気づいていなかったそうだ。今週は球速が上がるはずだと話していた」と、期待を込めていた。

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