◆米大リーグ ロッキーズ8―3ドジャース(20日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が「1番・投手兼DH」で先発出場し、予定の5イニング目には上がらずに4回9安打5失点で今季初黒星を喫した。4回に右脚に打球が直撃するアクシデントに見舞われ、出場は続行したが、8回に代打が送られて途中交代。

ロバーツ監督は試合後、取材に応じ「私が彼を交代させたのは、スコアによる部分も少しはある。だが(患部が)硬くなってきて腫れもあったからだ。太ももであって、幸運にも膝ではなかった。しかし正面からまともに当たった。そして、試合が進むにつれてもっと硬くなっていくだろうと私は感じた」と経緯を説明した。

 大谷は節目のメジャー通算1000試合目の出場で、エンゼルス時代の23年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来742日ぶり&ドジャース移籍後初勝利とはならなかった。最速99・1マイル(約159・4キロ)で、被安打9はメジャー自己ワーストタイ。打っては2打数1安打だった。

 アクシデントは0―3で迎えた4回1死二、三塁。アルシアのピッチャー返しの打球が右脚を直撃し、打球は一塁線付近を転々。大谷は打球処理に向かったが、苦悶(くもん)の表情を浮かべて送球ができずに適時内野安打とした。マウンドにはロバーツ監督らが集結し、続投の判断を下したが、さらに1点を失い、0―5とリードが広がった。

 試合後、取材に応じた大谷は「前と同じデッドボールの時と同じような場所に当たった。今の段階では大丈夫なんじゃないかなと思っている。しっかりケアをして通常の状態に早く戻れるように努めたいなと思います。チームに申し訳ないですし、自分の投球に不満がある、情けないなという投球内容だったと思う」と悔しさをにじませた。

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