【高校野球】広陵の中井哲之監督らが交代　部内暴力事案で夏の甲子園辞退「このままの体制で進むのは…」
広陵の中井哲之監督 画像（1枚）

　広陵（広島）は２１日、硬式野球部の中井哲之監督（６３）と中井惇一部長（３０）が本日付で交代すると発表した。新監督には、ＯＢでコーチの松本健吾氏（３４）が就任する。

　同校を巡っては、今夏の甲子園開幕直前に部内での暴力事案がＳＮＳ上で拡散された。既に日本高野連から厳重注意処分を受けていたこともあり、一度は出場したが、指導者の部員への暴行といった新たな事案がＳＮＳで浮上。学校は新たな事実は確認できなかったとしたが騒動は収束せず、大会運営への支障や在校生への中傷があったことを踏まえ、２回戦を前に出場を辞退した。

　現在、１月の事案は警察が調査を進めており、２つ目の事案は第三者委員会を設置して調査を行っている。中井監督についてはこれらの結果が出るまで指導から外すとしていたが、学校関係者はこの日、「秋季大会が始まるなか、学園としてもこのままの体制で進むのはどうかという判断をしました」と説明。調査結果は出ていないが、８月２３日に控える秋季広島大会開幕に向け、新たな指導体制を敷いた形だ。

　中井監督は１９９０年に就任。春夏通算２５度の甲子園出場に導き、春に２度の全国制覇を達成した。

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