◆第107回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 沖縄尚学5―4山梨学院(21日・甲子園)
山梨学院(山梨)は沖縄尚学(沖縄)に敗れ、同校夏初めての決勝進出ならず。最速152キロ右腕・菰田陽生(2年)にとって初めての甲子園が終わった。
先発のマウンドにあがった菰田をアクシデントが襲った。1点リードの初回2死二塁。4番・宜野座夢捕手(3年)への2球目で暴投した際に右肘の内側に違和感が生じた。「指のかかり具合が…」。その2球後、宜野座に左前適時打を許し、同点に追いつかれた。後続を何とか抑えたが、2回からはマウンドを譲り一塁の守備へ。エースを欠いた山梨学院は逆転負けで準決勝敗退となった。
試合が終わり、不完全燃焼に終わった右腕は「もう1回、3年生と(試合が)やりたかった…。やってきたことを出せたが、まだまだ足りなかった」と涙を浮かべた。主将の梅村団三塁手(3年)からは「必ず、来年も戻ってくるんだぞ。この悔しさを忘れず、チームを引っ張れ」と声をかけられた。
惜しくも準決勝で敗れた山梨学院だが、夏の甲子園では初の4強入り。