阪神・石井大智投手(28)が21日、泰然自若の精神で自らの仕事に徹する決意を示した。41戦連続無失点とプロ野球新記録を更新中の最強セットアッパーは、同時に連続無失点イニングも「40」と継続中。
球団記録は藤川球児の47回2/3(06年)で同2位は小山正明の47回(62年)。偉大な先人たちの背中を視界に捉えても、いつも冷静沈着な右腕は「全然(自分のイニング数を)見ていない。ゼロに抑えるというか、点差にもよるけど、勝ち越しを許さなければいい」と不動心を貫く。今季44試合の登板で驚異の防御率0・20(44投球回で1失点)。23年7月13日のDeNA戦(甲子園)で一発を浴びたのを最後に、122戦連続で被本塁打もゼロだ。
石井はこの日、甲子園の室内練習場で行われた指名練習に参加せず、独自の調整で22日からのヤクルト3連戦(神宮)に備えた。「いつも通りじゃないですか」。2年ぶりのリーグV奪還を先導する鉄壁の“無失点男”。快進撃は続いていく。(中野 雄太)