◆イースタン・リーグ オイシックス3―8巨人(21日・ハードオフ新潟)

 巨人の育成・花田侑樹投手(22)の公式戦初登板は、ほろ苦い内容となった。21日、イースタン・オイシックス戦(ハードオフ新潟)に先発。

4回まで1安打も、6点リードの5回に押し出し四球などで2点を失い、勝利投手の権利まであと2死で降板。「後半は直球を狙ったところに投げる力がなかった。緊張したけど、初回をちゃんと投げられてリズムに乗っていけるかなと思ったんですけど…」と悔しさをにじませた。

 遠回りしてたどり着いたマウンドだった。21年ドラフト7位で入団したが、23年10月の右肘内側側副じん帯再建術(通称、トミー・ジョン手術)を含め右肘の手術を2度経験。23年からは育成契約となり、リハビリや3軍登板を経て2軍登板にこぎ着けた。最速149キロの直球に110キロ台のカーブを交えて投球を組み立てたが、5回は疲労から球がうわずり、制球が乱れた。桑田2軍監督からは、「ストライクがいつでも取れるコントロールがないと苦しい。高めに浮いていては勝てない」などと指摘された。

 次回も2軍戦で先発予定で、課題を克服して挽回する機会はすぐに巡ってくる。「結果を残さなくてはいけなくなる。一日一日を大切に、課題をつぶしていきたい」と花田。

目前で逃した勝ち星を、次こそつかむ。(小島 和之)

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