静岡学生野球秋季リーグ(報知新聞社後援)が23日、開幕する。8校のうち上位2校が、明治神宮大会出場への第2関門となる東海地区秋季選手権に出場する。

春季3位からの逆襲を目指す東海大静岡は、同大学から巨人入りした宮原駿介投手(22)とバッテリーを組んでいた可児和也捕手(4年)が、2023年春以来の東海大会進出を目標に掲げた。

 可児には何よりの刺激になった。今月16日、昨秋のドラフト5位で巨人に入団した宮原=写真=が1軍デビューした。阪神を1回無失点に抑えた姿を寮でテレビ観戦。「仲間と盛り上がりましたね」と誇らしげだ。

 外野手だった2年生の時、4年生の引退試合で経験のある捕手を務めた。これが転機となり、3年春から捕手転向。1学年上の宮原が最速153キロ左腕として注目された昨秋は正捕手を務めた。バッテリー歴は約1年と短かったが、多大な影響を受けた。「ポジティブな人。打たれても『俺が悪い』と気持ちを楽にさせてくれた」。打者のスイングを見て組み立てる配球を学び、ワンバウンド処理の技術も磨いた。

 手塚慎太郎監督(49)は「社会人野球でも通用する実力がある」と評価。今季は、宮原の背番号13を継いだ左腕・杉井俊介(3年)とバッテリーを組む。「今度は自分が引っ張る番」と大学最終シーズンへの思いを明かした。23年春以来のリーグ優勝、東海大会出場、さらには全国舞台。プロで第一歩を歩み始めた先輩に負けじと、高みを目指していく。(伊藤 明日香)

 ◆可児 和也(かに・かずや)2003年6月16日、岐阜県生まれ。22歳。小学生から春里スポーツ少年団で野球を始め、中学は愛知小牧ボーイズでプレーし、地元の各務野高に進んだ。176センチ、69キロ。右投右打。

 〇…日大国際の1年生右腕竹内「チーム支える」日大国際 1年生右腕・竹内界翔が2季連続優勝に貢献することを誓った。最速146キロを誇り、6月の全日本大学選手権では、初戦の2回戦・西南学院大戦(6●14)で先発を任され、全国デビュー。

エース・林京平投手(4年)がプロ志望届提出を視野に入れ、秋もプレーするだけに「自分が2番手としてチームを支えていきたい」と力強く語った。

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