◆米大リーグ パドレス―ドジャース(24日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が24日(日本時間25日)、敵地・パドレス戦に先発。2回まで無安打投球だったが、3回に逆転2ランを被弾した。

 1―0の3回。1死から8番・クロネンワースにこの日初安打となる左前打を許すと、9番・ディアスには2ボール2ストライクからの5球目、捕手・ラッシングのサインに首を振って投じた92・8マイル(約149・3キロ)の変化球が内角高めに抜けたところを左中間席に運ばれた。

 1点の援護をもらった直後の初回。1番・タティスにはフルカウントから3球連続ファウルで粘られた末に9球目で四球を与えたが、2番・アラエスをカーブで二ゴロ併殺。3番・マチャドは97・3マイル(約156・6キロ)直球で空振り三振に仕留めた。2回は1死から5番・ボガーツを97・7マイル(約157・2キロ)直球、6番・シーツは96・8マイル(約155・8キロ)ツーシームで空振り三振と球威抜群の速球で圧倒していた。

 前回18日(同19日)の敵地・ロッキーズ戦では7回4安打3失点で勝ち負けはつかなかった。17日に27歳の誕生日を迎えた右腕は中5日での登板だ。チームはナ・リーグ西地区の首位攻防戦で2連敗し、前日23日(同24日)に首位陥落となったが、まだ1ゲーム差の2位。今季最後の直接対決となるこの日は勝った方に地区優勝へのマジックが点灯する一戦。ド軍は連敗を止め、同率首位に再浮上するためにも背番号18の投球には期待がかかる。

 山本にとってパドレスは“因縁”の相手だ。

MLBデビュー戦となった昨年3月21日の韓国シリーズ第2戦では1回5失点KOを喫し、昨季レギュラーシーズンでは2試合で防御率12・00と打ち込まれた。ポストシーズンの地区シリーズでも第1戦で3回5失点。癖がバレている可能性も指摘されていたが、同第5戦では5回2安打無失点で勝利に導き、ワールドシリーズ制覇につなげた。今季は6月19日(同20日)に本拠地で初対戦し、7回途中7安打3失点で黒星だった。

 パドレス先発は今季リーグ2位の13勝を挙げている右腕・ピベッタ。山本は好投手同士の投げ合いを制して11勝目をマークすることはできるだろうか。

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