◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―8阪神(24日・神宮)

 阪神・佐藤輝がトンネル脱出弾だ。1点リードの4回先頭。

奥川の変化球を振り抜いた。高々と舞い上がった打球は、右翼席へ吸い込まれた。「積極的に、と思っていた。初球からいいスイングができた」。自身9戦ぶりの32号ソロで、今季最長タイの17打席連続無安打の小休止から抜け出した。

 前夜は今季ワーストタイの4三振。佐藤輝にとって「調子がいい時は三振しない」と語るバロメーターだ。本塁打、打点でリーグトップを独走する主砲は、独走するチームの影で思い悩んでいた。「悪いなりには、少しずつ修正できている」。8回にも適時打を放ち、4戦ぶりのマルチ。神宮の夜を復調のきっかけにしたい。

 チームは1分けを挟んで連勝で今季最多の貯金27。

マジックは2つ減って16とした。甲子園を離れた長期ロードも26日からのDeNA3連戦(横浜)がラスト。藤川監督は「甲子園に戻れるのはうれしいこと。あと3試合頑張る」と誓った。(直川 響)

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