◆報知新聞社後援◇静岡学生野球 第1節第2日 静岡理工科大0-12日大国際=5回コールド=(24日・日大球場)

 日大国際のプロ注目右腕・林京平(4年)が先発し、4回無安打無失点の好投で勝利を挙げた。チームは静岡理工科大に12―0の5回コールド勝ちを収め、開幕連勝スタート。

静岡産業大も聖隷クリストファー大を7―2で下し、同じく連勝した。

 林は初回、わずか5球で3者凡退に仕留める立ち上がりを見せた。スライダーなど変化球で打者をかわして、4回を44球の無安打投球。味方失策と死球で走者を出したものの、三塁を踏ませなかった。それでも、最速152キロ右腕はプロ志望届の提出を視野に入れるだけに「追い込んでから三振を取り切れなかったり、内容は良くなかった。守備に助けられました」と、奪三振1の結果を反省した。

 春は県リーグで最優秀防御率、最高殊勲賞、最優秀投手賞と3冠に輝いた。だが、初めての全日本大学野球選手権(6月)では、西南学院大相手に抑えで登板するも不調で大量失点。チームは6―14と逆転負けを喫した。その後は調整方法を見つめ直して、夏を過ごしてきた。

 東海地区大学野球連盟選抜に選ばれ、19日の中日2軍戦で先発。2回無失点に抑えた。

自信が得られた上、同じドラフト候補であり選抜メンバーの最速150キロ超右腕・相良雅斗投手(岐阜協立大4年)からトレーニング方法も教わった。意識する体の部分や、強化した体をどう試合に生かすかなどを学び、レベルアップにつながった。

 今秋の目標は2季連続となる全国大会出場。直球の球威向上に取り組み、「4年生で最後のリーグ。指導者や仲間に恩返しできるプレーをしたい」と語る。再び全国の舞台に立ち、夢のプロ入りへ―。林は実りの秋へと歩みを進める。(伊藤 明日香)

 〇…静岡産業大は聖隷クリストファー大に7-2。新主将の磯木要一塁手(3年)が、初回の先制打を含み3安打を放った。23日の開幕戦では緊張で1安打にとどまり、守備でミスも犯した。「いい意味でふっきれたのが、結果につながった」と笑った。立候補して新主将に就任。

春にベストナインに選ばれた見目大弥投手(4年)が引退し、戦力ダウンは否めない。「基礎だったり元気がないところを直して強くさせたい」。自らの持ち味“元気印”をチーム野球に落とし込んでいく。

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