◆米大リーグ パドレス2―8ドジャース(24日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
ドジャースのD・ラッシング捕手(24)が24日(日本時間25日)、敵地・パドレス戦に「9番・捕手」で先発出場。勝利した方に地区優勝へのマジックが点灯するナ・リーグ西地区の頂上決戦で7回に3号決勝3ランを放ち、同率首位に返り咲いたド軍にマジック「31」が点灯した。
2―2の7回1死一、二塁。フルカウントからの7球目、右腕・エストラーダの87・8マイル(約141・3キロ)スライダーを捉え、右中間席に運んだ。8月12日(同13日)のエンゼルス戦以来、出場5試合ぶりの一発が値千金のアーチとなり、球場は騒然となった。打球速度104・6マイル(約168・3キロ)、打球角度31度、飛距離は387フィート(約118メートル)。ネクストバッターズサークルには1番・大谷翔平投手(31)がいたが、その前に走者を一掃する大仕事を果たした。6回4安打2失点と好投していた先発の山本由伸投手(27)に女房役として11勝目をもたらした。
試合後はNHK中継のインタビューに応じ「あの打席では早くに2ストライクに追い込まれてしまったんですが、焦らずにとにかく自分が打てる球を待って、最後に打つことができました」と笑顔。「持ち球を全てミックスして非常に効果的な投球内容でした」と由伸をたたえ、9回に45号ソロをマークした大谷に関しては「とにかく見ていて楽しかった。彼はメジャーでもベストな選手なので、そんな選手と一緒にプレーできてうれしい」と話した。
ラッシングは「打てる捕手」として5月にメジャーデビューした有望株のルーキー。1年目は打率1割台と苦しんでいるが、正捕手・スミスと併用されるほど球団からは高い期待を受けている。