D・トランプ米大統領が24日(日本時間25日)に、史上最多サイ・ヤング賞7度のR・クレメンス氏の殿堂入りを求める内容の投稿をSNSで行った。

 NYポスト紙など現地メディアによると同大統領は23日にクレメンス氏、その息子と一緒にゴルフを楽しんだという。

そこで「クレメンスは間違いなく史上最高の投手の一人で、通算354勝、サイ・ヤング賞7回(歴代最多)、ワールドシリーズ6度出場で2度優勝した! 奪三振数もライアンに次ぐ歴代2位。今すぐ殿堂入りすべきだ!」などと投稿した。

 通算354勝のクレメンス氏は実績は文句なしである一方、現役時代から筋肉増強剤使用疑惑がつきまとっていた。本人は一貫して否定。米議会や法廷でも争われたが“有罪”とはなっていない。米殿堂の全米記者協会投票では、その疑惑もあり、13年から22年の投票有資格期間での賛成票は最大で最終年の65・2%にとどまり、選出ラインの75%に届かなかった。

 この時代に禁止薬物使用疑惑があるB・ボンズ、S・ソーサ、M・マグワイアも同様に選ばれていない。

 「人々は彼が薬物を使ったと思っているが、証明されたことはない。陽性反応も出ていないし、ロジャーは最初から完全に否定している。根拠のない噂が何年も続いているが、彼が『薬物常習者』だった証拠など存在しない」と同大統領は擁護した。

 クレメンス氏は自身のXで「応援に本当に感謝しています。DT(ドナルド・トランプ)は、世の中に流れているフェイクニュースのことを誰よりもよく知っている。

みんなそれぞれ思惑を持っているものだ。私は家族の未来のため、そして勝つためにこのゲーム(野球)をやってきた」と大統領のサポート表明に感謝し、潔白であると強調した。

 記者投票による選出対象期間は終了しているため、殿堂に今後選出されるとすれば、時代別委員会による選考になる。

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