◇第77回全日本大学準硬式野球選手権大会 ▽決勝 中大5―2立大(24日・円山)

 2連覇に挑む中大と、創部85年で初優勝を狙う立大との決勝戦は、5―2で中大が勝利。同校史上4度目の大会連覇となった。

 相手の失策で1点を先制し、なおも2死一、三塁の好機で、6番・大森燦(2年=山梨学院)。「先輩方が繋いでくれたチャンスだったので、絶対に1本出す気持ちで入りました」と、右中間を破る適時三塁打で立大を突き放した。大会直前の秋田合宿では、長打を意識するあまり絶不調に陥り、スタメン落ち。それでも、初心に帰ってピッチャー返しを意識した練習に取り組み調整を続け、大一番で今大会初スタメン。勝負強さで起用に応えた。

 先発投手は3年生の三浦凌輔(能代松陽)。前日の同志社戦ではエース大山北斗(4年=興南)が奮闘し、「決勝は自分が抑えて、2連覇してやるぞと考えていました」と、強い気持ちでマウンドに上がった。不運な安打もありリズムに乗りきれなかったが、それでも6回無失点と好投し勝利を呼び込んだ。8回途中からは大山が登板。「最後を任せてもらえてうれしい」と9回を3人で締め、2年連続の胴上げ投手となった。

 小泉監督は、「選手冥利に尽きる。選手が本当によく頑張ってくれて感謝しかない」と、春リーグを制し全日本連覇を成し遂げた選手たちをたたえた。

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