◆札幌六大学野球秋季リー グ戦第1節第1日 北海学園大4―3札幌国際大(25日、札幌モエレ沼公園野球場)

 6月の全日本大学選手権で46年ぶりの8強入りを果たし、リーグ戦春秋連覇狙う北海学園大が4―3で札幌国際大を下し、白星発進した。プロ注目の最速153キロ右腕・高谷舟(4年=札幌日大)が9回2死一塁から登板し、リードを守り抜いた。

 想定外の出番にも北海学園大・高谷は、落ち着いて右腕を振った。先発の最速147キロ左腕・木村駿太(4年=札幌国際情報)が完投目前の9回に1点差に追い上げられ、さらに2死一塁となったところでマウンドへ。「(木村が)1人で投げると思っていたので、正直投げないと思っていた。廊下で気持ちを作って投げました」。初球にいきなり150キロの直球を投じると、3球目で二ゴロに打ち取りゲームセット。相手に傾きかけた流れを止めた。

 8月15日に行われた日本ハム2軍とのプロアマ交流戦では、2回1安打無失点。上川畑、今川といった1軍経験豊富な選手とも対戦し、内野安打1本のみに抑えた。プロ入りを目指す右腕にとっては自信を得る登板となり、「通用すると感じた」とうなずく。

 進路は、現時点でプロ一本に絞っている。全国トップレベルの企業チームからも誘いを受けていたが、全日本大学選手権後に断りの連絡を入れた。この日もNPB9球団のスカウトが視察しており、「野球をやる以上、小さい頃からプロを目指してきた。

中途半端な気持ちより、覚悟を決めてやらないといけない」と気持ちを引き締め、アピールを続けていく。

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