◆第9回沖縄・石川親善高校野球交流試合▽第1試合 ウェルネス沖縄5―5金沢(25日・弁慶スタジアム)

 第9回沖縄・石川親善高校野球交流試合が25日、石川県小松市の弁慶スタジアムで行われた。今夏の石川大会で準優勝した金沢は、招待チームのウェルネス沖縄と対戦し、5―5で9回引き分けとなった。

5失策と守備のミスも目立ったが、7回には4安打で3得点を挙げて一時は逆転。先発の144キロ右腕、丹保友佑(2年)は6回まで7安打、3失点を許しながらも粘り強く力投。同じく最速144キロ右腕、鈴木耀晟(2年)は7回から登板し、2イニングを2安打、1失点となったが、伸びのあるストレートは142キロをマークした。良い面も悪い面も出た試合となり、武部佳太監督は「夏とはメンバーががらりと替わる中、良い経験をさせてもらいました。普段の練習試合とは違う緊張感のある試合が出来ました」と感謝した。

 今夏の石川大会では決勝進出を果たしたが、小松大谷に延長10回タイブレークの末に7―8で惜敗した。3回まで6得点を挙げてリードしたが、9回に追いつかれてまさかの逆転負け。新キャプテンの大関祐晴捕手(2年)は「最後の1球を取り切れなかった悔しさが残っている。新チームでは、1球にこだわって取り組んできました」と振り返る。この日も6回まで1―3とリードされる展開が続いたが、最後まで集中力を切らすことなく戦い抜いた。

 秋の大会は28日に抽選が行われ、9月6日に開幕する。「まだ、ベンチ入りメンバーも、ポジションも決まっていない。

秋は大会期間中に成長していく」と指揮官。実戦を通して、さらなるステップアップを目指す。(中田 康博)

 ◆沖縄・石川親善交流試合 野球技術の向上、親睦を深めることを目的に2017年から両県の高野連が主催。今年はウェルネス沖縄が招待され、26日は小松大谷、北陸学院、27日は日本航空石川と対戦する。

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